
歌詞
作詞:S.KT.
分からなかった。
命を簡単に投げ捨てる感覚なんて。
でもいつしか、みんながいるのに
一人のように感じてしまっていた。
やり残したことだってある。
誰かが悲しむことだって分かる。
意味なんてないことも。
なのにふっと思い立ってしまった。
自分を知っているはずの自分ですら
相手に自分を伝えることさえできなかった。
わかってもらおうなんておこがましいけれど
少し優しくして欲しかった。
涙を受け止めて欲しかった。
悲しいはずの自分が思ったより健康で
病気にもならなかった。
何が現実かわからなくなって
寝ることもできなくなっていたのに。
自分という狭い世界のことは
誰に伝えても仕方がないことだ。
だから僕は、今ここに立っている。
ごめんなさい、ごめんなさいと
普段なら泣き崩れていたはずの
自分がやけに清々しく
行き先を見下ろしていた。
最期の時を自分から迎えるのは
怖いことだって思ってた。
どうして何も感じないんだろう。
あの曲を聴いては何度も踏みとどまった足を
ゆっくり、一歩ずつ。
虚空に進めていった。
…ごめんなさい。



