声春謳歌


Artwork by TTKT

歌詞

作詞:S.KT.

君の声 気にしてなかったよね
ちょっと高いとか 低いとか言ってたよね
ハスキーとか 透き通ってるとか
イケボだとか 可愛らしい声だとか

たった10年で大人びる
七色の声色が似合う君
何もかもが変わらない僕は
放り出されたくなくてしがみつく

君がどんな声でも 君を感じてしまうな
それが今までの時間を感じさせるから
「おはよう」って声も 昔よりもちょっと
落ち着いててすこし物憂げな 声に変わった

君の声に 君の声に
今だけ聴けるその淡い声に
いつのまにか いつのまにか
僕は取り憑かれてしまったのだ

それは中学声の頃
なんかやりきれないこころ
いつの間にか高い声が出せなくなって
テノールはおあずけ これは僕の話だ

アニメでよく聴くその声も
ライブの迫力 掛け声も
どのお腹から出してるのかが
よく分からないとか細くつぶやく

あの頃には戻れないけど あの頃っていつ終わった?
あの子も言いたがったけど あの子のっていつ変わった?
それは再現性に乏しい変声期の中で
削れたブレスに呑まれて悔やんだ過去だ

よくなる音質 覚えていく語彙
はっきりと作られゆく言葉
でも同じ人間から出る声ならば
正しいと思える形で使いたいんだ

誰が歌うのかって、とても大切なことなのに
その人じゃなくても成立する
なんて言葉が示すコンパチブル

とりあえず打ち込んで歌ってもらえるなら
誰だっていいなんて言わない もう言わない
表現できなかったことも全部込められた 君の声で聴きたい

君の声ならどんな言葉だって救いになるんだ
またどんな時でも聞かせてよ お願いだからさ
変わってしまった声色を慣らして
音鳴らして 大人らしく話して

君の声に 君の声に
今だけ聴けるその淡い声に
いつのまにか いつのまにか
僕は取り憑かれてしまったのだ

今からでも 声春謳歌して

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